三すくみ。
投稿日:2021.07.04
麻布本店スタッフのいむいむです。
熱海市伊豆山の土石流災害の映像が繰り返し流れ、心が痛みます。
被害にあわれた皆様には、一日も早く穏やかな日常が戻ることを
非力ながらお祈り申し上げます。
毎度同じような話題ばかり出しますが、将棋の藤井聡太王位棋聖。
昨日の対局では自身初のタイトル防衛をかけた5番勝負を、
ストレートの3勝で早々と勝ち抜き棋聖の座を守りました。
タイトル防衛の最年少記録、並びに最高位の九段昇進の最年少記録を更新され、
まだ十代ながら信じられないような活躍ぶりです。
今回の棋聖戦の挑戦者は渡辺明名人(3冠)。
現時点で最強の棋士とも言われる人に3タテを食らわせるのだから、
実質最強の棋士なのでは?とわたしのような素人は思ってしまうのですが、
そんな藤井聡太王位棋聖が唯一思うように勝てない相手が、
もう一つのタイトル王位戦の挑戦者である豊島将之二冠です。
先日行われた王位戦7番勝負の第1局では、藤井王位の完敗でした。
全公式戦通じて8割以上の勝率を維持し続けている藤井聡太王位棋聖が、
豊島二冠相手には、8戦して7敗と驚異的な負けっぷりです。
じゃあその豊島二冠が渡辺三冠と勝負したら全戦全勝じゃね?と、
またまたわたしのような素人は思ってしまうのですが、
豊島二冠は渡辺三冠には負けが込んでいたりするのです。
はたから見ていると訳が分かりません。
じゃんけんのグーチョキパーみたいなものなんでしょうか。
輝かしい才能に恵まれた若者の前に立ちはだかる壁。
若いうちから勝ってばかりだと、
勝負に対するモチベーションが上がらないかもしれませんから、
いい巡りあわせなのかもしれません。
藤井先生も豊島先生も、インタビューなどで
「将棋の『真理』を追究したい」という意味のことをおっしゃいます。
目指すところが似ている良いライバルとして
この先何十年も切磋琢磨していかれるのでしょう。
凡人には見えぬほどの髙みですが、
お二人のご活躍をこれからも拝見できることが楽しみです。